Cell Vitalityアッセイ
Cell Vitalityアッセイは、細胞の健康状態や酸化ストレスを簡単に評価できるアッセイです。
▼対応機種
NucleoCounterによるCell Vitalityアッセイの特徴
◆ 細胞の健康状態や酸化ストレスを簡単に評価できるアッセイです
◆ 酸化ストレス(レドックス状態)を直接検出します
◆ アッセイに要する時間は1分未満
◆ シングルセルレベルでの画像取得と解析がワンステップで可能
◆ ユーザーフレンドリーなプロトコール
◆ プロットマネージャー機能によるわかりやすいデータ表示
◆ 自動化されたPDFレポート
◆ FCS/ACSフォーマットでのデータエクスポート
Cell Vitalityアッセイの概要
cell vitalityアッセイは、グルタチオン(GSH)などの還元型チオールレベルを簡単に測定する方法を提供します。GSHは、フリーラジカルのクエンチング、薬物の解毒、細胞シグナル伝達、細胞増殖など多くの細胞プロセスに関与しています。
GSHは動物細胞に最も多く存在する低分子チオールです。還元状態ではGSHとして、酸化状態ではグルタチオンジスルフィド(GSSG、すなわち2つのGSH分子がジスルフィドブリッジで結合したもの)として存在します。
健康な細胞では、全グルタチオンの90%以上がGSHの状態にありますが、癌、嚢胞性線維症、糖尿病、HIV、神経変性疾患、老化などの疾患状態では、GSHプールが枯渇し、細胞の酸化ストレスにつながります。酸化ストレスは、アポトーシスの初期指標になります。アポトーシスの間、GSHのレベルは減少し、VitaBright-48™蛍光色素を使用して検出することができます。
アッセイの原理- VitaBright-48™とは
VitaBright-48™ は、還元型チオール(GSH)と結合したときのみ蛍光を発する特許取得済みの蛍光色素です。VitaBright-48™ は、細胞サンプルに導入されると直ちにチオールと反応し、蛍光を発します。この蛍光強度を定量化することで、細胞内のチオールレベルを把握することができ、細胞の健康状態を判断することが可能です。
測定後は、細胞集団のチオールレベル分布を示す散布図とヒストグラムが、VitaBright-48™の強度として自動的に表示されます。処理細胞と対照細胞のVitaBright-48™強度を比較することで、アポトーシス細胞やストレス細胞など、細胞活性の低い細胞の割合を知ることができます。
プロットマネージャーに表示される結果
Hybridoma細胞は、一般的な化学療法剤であるエトポシドの非存在下(上段)または存在下(下段)で培養した。細胞はVitaBright-48™、Acridine Orange(AO)、Propidium Iodide(PI)で染色し、Vitality Assay(NucleoCounter
® NC-3000™)を用いて解析しました。
散布図とヒストグラムは、
NucleoView™ NC-3000™ ソフトウェアを使用して取得しました。プロット中のポリゴンやマーカーは、さまざまな細胞集団を区分けするために表示されています。この例では、エトポシドは、ある部分集団(VitaBright-48™シグナルが低い細胞)においてチオールのレベルの大幅な減少を引き起こし、その存在が細胞の活性を大きく低下させることを意味しています。
消耗品
品番 |
品名 |
容量 |
用途 |
942-0001 |
NC‐Slide A2 |
25枚 |
全アッセイ共通(NC-250・NC-3000) |
942-0003 |
NC‐Slide A8 |
25枚 |
全アッセイ共通(NC-250・NC-3000) |
910-3005 |
Solution 5 |
1mL |
Cell Vaitalityアッセイ(NC-3000用) |
910-3006 |
Solution 6 |
1mL |
Cell Vaitalityアッセイ (NC-250用) |
アプリケーションノート