幹細胞治療分野での自動化ソリューション
Automation solution for stem cell therapy
NC-3000とロボットによる自動化された閉鎖的な生産システムによって、治療用細胞の生産を効率的に行うことができます。
概要
パーソナライズ化された(自家)幹細胞治療は、様々な疾病への処置に有望なアプローチですが、これには乗り越えるべき技術的な問題が山積しています。今日までの治療用細胞の製造は、時間や労働力がかかるうえに、コンタミネーションによる汚染やヒューマンエラーを受けやすいものでした。そのため、細胞製造においては、効率的で、費用対効果が高く、再現性のあるプラットフォーム開発が必要とされています。自動化されたロボットによる閉鎖系の製造システムは、治療用細胞のクリニカルスケールでの効率的な製造に対処できます。
治療用幹細胞作製のための完全自動化パイプライン
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AUTOSTEMプラットフォーム
上述のような品質基準を満たすため、アーヘン工科大学(Fraunhofer IPT)において、AUTOSTEMプラットフォーム(AUTOSTEM)が開発されました。AUTOSTEMは、マイクロキャリア上で培養された臨床グレードの治療用間葉系幹細胞(MSC)を製造するための閉鎖系システムです[1],[2]。AUTOSTEMには、細胞数と生存率のモニタリングのために
NucleoCounter® NC-3000™が統合されています。(MSCのカウントについての詳細は
こちら)
NucleoCounter® NC-3000™は、MSC細胞数と生存率を効果的に決定するための、堅牢かつ精確な方法を提供します。細胞のサンプリング、染色、カウントチャンバーへのロードはすべて、
Via1-Cassette™によって1ステップに統合されます。これによって、異なるユーザー/装置間においても一貫性と堅牢性が保証されます。GMP細胞調整施設は、シンプルな操作と一貫した結果の恩恵を受けます。
さらに、
NucleoCounter® NC-3000™はリモートコントロールモードに設定できるため、自動設定での統合のためにサードパーティー製のコントロールソフトウェアによってソフトウェアを制御することが可能です。これにより、
NucleoCounter® NC-3000™は自動化された細胞製造プロセスへの実装に最適な装置となります。
文献
[1] Rafiq, Q.A., et al., Developing an automated robotic factory for novel stem cell therapy production. Regenerative Medicine, 2016. 11(4): p. 351-354
[2] Ochs, J., et al., Automation of cell & gene therapy manufacturing: From vein to vein. Cell Gene Therapy Insights, 2017. 3(8): p. 739-748.