MDS分子サイズ・アフィニティ解析システム Fluidity One-M
Fluidity One-M
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結合親和性、サイズ、濃度、化学量論を溶液中で一度に定量化
製品概要

Fluidity One-Mは、バイオセンサーを使用せずに溶液中で分子間相互作用を測定します。
Microfluidic Diffusional Sizing(MDS)によって、蛍光標識した生体物質がマイクロ流路中で拡散した結果から分子間相互作用(結合親和性)、結合の化学量論、分子サイズを一度に決定します。
試料としてタンパク質、ペプチド、DNA、RNA、脂質に加えてPROTAC、ナノディスク、アミロイドタンパク質凝集体などの複合体も、溶液のまま測定できます。
Fluidity One-M は、タンパク質相互作用の複雑さを完全に評価するのに役立つ複数の指標を提供します。
分子間相互作用解析は複雑ですが、
Fluidity One-Mシステムがサポートします
迅速・少量のサンプルで始める

・サンプル固定化が不要
・少量から測定可能
25分で多角的なデータを得る

・25 min/run (24サンプル同時測定)
・一度にサイズ、結合親和性、化学量論、濃度を取得
制約を打ち破る

・サンプル固定化が不要
・さまざまなターゲットや条件下で測定
バイアスを回避する

・ネイティブな状態や環境での結合イベントを定量化
シンプルなワークフローが、結合( binding )から
発見( findings )までを短縮します
サンプル調製 10分 |
サンプルロード 3分 |
測定 25分 |
解析 2分 |
Microfluidic Diffusional Sizingとは
溶液中の生体分子の流体力学的サイズと相互作用を決定するための迅速かつ簡単な方法です。
マイクロ流体チャンバー内での拡散を評価することで、サンプルの分子サイズ (流体力学的半径) を測定します。
 蛍光標識したタンパク質は、2 つの平行な層流となって補助流体とともにマイクロ流体拡散チャンバーに入ります。 |
 タンパク質の拡散速度は、分子サイズによって異なります。 |
 タンパク質の拡散速度と流体力学的半径 (Rh) は、チャンバーの端で分離した2液の終点で検出された蛍光信号の比率に基づいて計算できます。 |
測定サンプルと溶液条件
対応サンプル -標準的なものから挑戦的なものまで
◇ 球状タンパク質
◇ DNA
◇ 抗体
◇ 二重特異性抗体 (Bispecific Antibody)
◇ アミロイド線維
◇ 不規則なタンパク質
◇ PROTAC
◇ 膜タンパク質
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溶液-精製済みまたは複雑な溶媒環境まで
◇ バッファー
◇ 精製サンプル
◇ 血清および血漿
◇ 発酵ブロス(Fermentation broth)
◇ 唾液
◇ 細胞溶解物
◇ 組織ホモジネート
◇ 臨床サンプル
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アプリケーション
血清抗体濃度と親和性

当社の血清親和性と濃度(SAffCon)アッセイを使用すると、精製、固定化、外部較正を必要とせずに、臨床サンプル中の抗体親和性と濃度を直接測定できます。
抗体工学

開発の全段階において、多様な相互作用と多様なサンプル(精製済みまたは未精製、緩衝液または血清、溶解物または原料)を対象に、治療用抗体の標的に対する相互作用を評価します。
膜タンパク質

膜タンパク質の構造安定性、フォールディング、オリゴマー化、結合、機能をすべて精製なしで調べます。
Fluidity-One-M 製品仕様
分子サイズ範囲(Hydrodynamic radius, Rh) |
1 - 20 nm
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分子量範囲 |
1.4 kDa – 14 MDa |
検出濃度範囲* |
1 nM – 3 µM (Alexa FluorTM 488) 100 pM – 3 µM (Alexa FluorTM 647) |
データポイント当たりのサンプル量 |
4 µL
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1回のKD測定に必要なサンプル量 |
50 – 80 µL |
溶媒条件に関する適合性 |
未希釈の血清や血漿などの粗いサンプルにも対応 TRIS、HEPES、PBS、NaCl、KCl、TWEEN、DMSO、 DMFなど |
蛍光色素ラベル |
Alexa FluorTM 647および同等色素、 RFP/Cy5, Alexa FluorTM 488 および同等色素、GFP/FITC |
重量 – 寸法 |
35 kg - 666 x 432 x 489 mm (D x W x H) |
電源 |
100 – 240 V AC, 50 – 60 Hz
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*蛍光ラベルされたHSA、バッファーはPBS
消耗品
Fluidity One-M チッププレート
これらのチッププレートは、Fluidity One-Mで使用され、親和性 (K
D)、サイズ、濃度、化学量論の決定など、タンパク質相互作用の特性評価に使用されます。