概要

BrightBoxアッセイには、以下のアドバンテージがあります。

・他のqPCR利用法と異なり、ライブラリー溶液の2段階希釈が不要
・他キットの2倍以上のスループット（最大26ライブラリー/96ウエルプレート1枚）
・ライブラリー溶液とプレミックス試薬を混合し、qPCR装置で5分インキュベートするだけのスピード測定

96ウエルプレート1枚で26ライブラリーをn=3で定量するアッセイ全体が、15分で完了します。

キット内容

　　　 　　　 　　

反応数	Standard 1~6	Assay Master Mix
100回分 品番# 50100	0nM~30nM, 各20μL	170μL
500回分 品番# 50500	0nM~30nM, 各50uL	850μL

特徴

迅速
  ・アッセイミックス分注後、ライブラリー溶液とDNAスタンダードを分注するだけのセットアップ
  ・qPCR装置利用の反応時間5分で測定し濃度決定
簡便
  ・試薬はすべて冷蔵保存
  ・調製済みReady-to-Useのアッセイミックス
  ・実験操作は室温で対応可能（試薬のon ice不要）
正確
  ・最小のピペッティング操作でエラーの可能性を低減
  ・P5、P７アダプター配列特異的で、シーケンス可能な断片のみを検出
  ・デジタルPCRでQC済みのスタンダード溶液
堅牢
  ・広い濃度ダイナミックレンジと直線性

既存の定量キットとの希釈ステップ数およびスループット比較

従来の定量キットの希釈フロー

（クリックで拡大）

BrightBoxの希釈フロー：ライブラリーの希釈操作が無いシンプルな手順

（クリックで拡大）

性能検証データ

リード数との相関性

13個のライブラリーについて、BrightBoxと一般的なqPCRライブラリ定量キットを用いてMolarity(nM)をそれぞれ算出し、Molarityをx軸、MiSeqのリード数をy軸としてプロットした。BrightBoxで決定した濃度とリード数のプロットには、より高い直線性があった。

再現性

16種類のライブラリーについて、qPCR装置でBrightBoxアッセイを2回繰り返し、高い再現性が得られた。

スタンダード溶液の正確性

BrightBoxキットのスタンダード溶液をqPCRで12回測定した。直線性は高く(R2=0.9989)、ばらつきは少ない結果が得られた。

BrightBoxのアッセイ手順

１．冷蔵庫からアッセイミックスとスタンダードのチューブを取り出します。
２．各ウェルに9μLのアッセイマスターミックス（1.7μLアッセイミックス+7.3μL 水）を分注します。※サンプルの場合はサンプル量に合わせて水の量を調製します。
３．各ウェルに1μLのスタンダードを添加します。※サンプルの場合は1-5μL添加します。
４．qPCR装置で約５分間の加温をします。
５．蛍光強度を読み取ります。
６．スタンダードカーブを取得し、スタンダードカーブからサンプル濃度を算出します。

濃度未知のサンプル調製内訳

Component	Volume
Assay Master Mix	1.7μL
Sample	1-5μL
dH2O	サンプル量に応じて添加
トータル反応量	10μL

適合性

テスト済みライブラリ
・Nextera XT ・WT RNA-Seq ・PCR-Free WGS ・mRNA-Seq ・10x Single Cell ・ATAC-Seq	・PCR-Free fragment ・2b-RAD ・ddRAD-Seq ・Hi-C ・MNase ChIP ・Best-RAD	・16s-Seq ・RRBS ・DNA Methylation ・ITS-Seq ・RAD-Seq ・NextRAD

対応する検出用装置
・Applied Biosystems QuantStudio 6 Pro, 7 Pro (384 and 96) ・Applied Biosystems QuantStudio 3, 5 (384 and 96) ・Applied Biosystems 7 Flex ・Applied Biosystems Viia7	・Applied Biosystems 7900 ・Roche LC480 ・Bio-Rad CFX Connect ・Bio-Rad CFX96 ・Agilent AriaMX ・Applied Biosystems StepOnePlus	・Qubit 4 ・Qubit 3 ・Qubit 2.0

価格表

illuminaⓇ is registered trademark of illumina Inc.

プロトコール